カーネステンクリーム(Canesten Varginal Cream)の効果と使い方



カーネステンクリームは、大手製薬企業のバイエルグループが35年以上も前に開発したブランドで、主に女性の陰部の悩みや、肌のトラブルを解消するための薬です。

正確には、真菌と呼ばれるカビの仲間の菌を原因とした症状が対象になり、カンジダ症や水虫などがその症状に含まれます。

このカーネステンクリームの効果と使い方について見ていきます。

カーネステンクリームの効果

カーネステンクリームの有効成分はクロトリマゾールという成分で、カビの仲間の菌である真菌を死滅させる効果があります。

この真菌は人の皮膚や空気中に常に存在している菌ですが、なんらかをきっかけにして、人間の皮膚や粘膜で大量発生することがあります。

女性器で症状が現れた場合は、かゆみが発生したり、おりものがヨーグルトやおかゆ状になります。

また足の指などで異常に増殖すると、水虫を引き起こします。

代表的な病気は、このカンジダ症と水虫ですが、そのほかにもこの真菌を原因とした症状が対象になります。

あまり多くの人がかかる病気ではないですが、男性の股の下がかゆくなる症状もこの真菌が原因の可能性があり、その場合は「いんきんたむし」と呼ばれます。

こういった症状に対して使われる薬で、すでに35年以上も世界中で使用されている薬のため、実績が豊富で、効果に対する評判も非常に薬です。

もし、ほかの薬を使ってもあまり改善しなかった、ということであれば、ぜひ一度使ってみたい薬といえます。

薬の成分としては、第1類医薬品という位置づけで、医師しか処方できない成分が一般的に最も効果が強いとすると、この第1類医薬品は2番目ぐらいに位置する薬です。

薬局で買うことができますが、効果がそれなりに強いので、薬剤師の指導を受けてから購入する必要があり、販売する薬局にも様々なルールがあります。

それなりに効果の強い薬という認識を持っておきましょう。

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カーネステンクリームの使い方

カーネステンクリームは、1日2-3回、患部に塗る軟膏薬です。

カンジダの場合、原因となる真菌を完全に死滅させるには、1週間ほど期間がかかるため、治療は1週間続けることになります。

しかし、水虫などは3-6か月ほど塗り続ける必要があり、同じ菌でも症状によって薬を使い続ける期間が変わります。

また、カンジダ治療の場合は、カーネステンクリームはあくまでも陰部の外側をケアするために使うことが多く、同時に錠剤を膣の中に入れて治療するのが一般的です。

カーネステンシリーズには、クリーム軟膏のほかに、この錠剤もあり、女性の膣カンジダ症では、二つを同時に利用するのが効果的です。

カーネステンクリームを利用する際に気を付けること

カーネステンクリームには、併用禁忌の薬などはなく、また塗り薬のため重篤な副作用などは少ないとされています。

発生しやすい副作用は、主に肌が赤くなったり皮膚炎、あるいは何もしていなくても患部に刺激を感じるなどといった、皮膚上の症状です。

こういった症状が出ている場合は、利用を止めるほうがよいでしょう。

カーネステンクリームとエンペシドクリームの関係は?

カーネステンクリームはバイエルから発売されている薬ですが、この商品名は欧米向けの商品名で、日本では「エンペシドクリーム」という名前で流通しています。

この名前でピンと来る人もいるかもしれません。

日本ではエンペシドクリームという名前で、このクロトリマゾールの成分を含んだ薬が発売されていますが、同時にほかの製薬会社もこのクロトリマゾールを使ったエンペシド系の薬を取り扱っており、現在はエンペシドクリームといっても、いくつか種類があることを覚えておきましょう。

バイエルのエンペシドクリームのほか、佐藤製薬などが発売をしています。

バイエルが発売しているエンペシドクリームとカーネステンクリームも、パッケージが全く違っていて、日本国内のエンペシドクリームは水色基調のパッケージなのにたいして、欧米で販売されている「カーネステンクリーム」では赤を主体とした色のパッケージで発売されています。

カーネステンクリームとエンペシドクリームの違いで言うと、エンペシドクリームは1%が主流ですが、カーネステンクリームには有効成分1%と2%配合の薬があります。

カーネステンクリーム2%が、市販で購入できるこのカーネステンクリームのなかで最もパワフルでしょう。

もし、効果をより引き出したい、と感じる場合は、カーネステンクリームの2%を使ってみてもよいでしょう。

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カーネステンの錠剤について

カーネステンシリーズには、膣に入れる錠剤型の薬もあります。

カンジダ治療の場合は、この錠剤と併用して治療を行う方法が一般的です。

カンジダ治療の場合は、両方を購入して治療を行いましょう。

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2019/04/19