アジシン(Azycin)250mgの効果と使い方


アジシンの概要

アジシン(Azycin)の有効成分は「アジスロマイシン」です。アジスロマイシンは様々な感染症に有効な成分です。

アジスロマイシンが薬として承認を初めて受けたのは1988年ですが、2019年でも治療現場でよく利用される薬です。

アジスロマイシンは抗生物質と呼ばれる種類の薬で、抗生物質は治療対象となる菌が進化して耐性も持つことで使えなくなることも多いですが、このアジスロマイシンは現在でも強い抗菌力があり、医療現場では欠かせない治療薬の一つとなっています。

アジシンについて

アジシンは、GPO(Government Pharmaceutical Organization)というタイの製薬企業が製造しています。

製薬企業といっても、タイの政府が設立して管理している会社で、タイで流通する多くの薬をこのGPOが製造しているといわれています。

GPOは1966年に設立された会社で、これまで長く製薬会社として薬を製造販売してきた実績があります。

日本と比較すると、国全体ではまだまだ発展途上国であるタイですが、バンコク中心街は非常に近代化しており、美容整形の医療なども非常に発達しています。

アジシン自体は日本では承認を受けていませんが、有効成分のアジスロマイシンは当然承認を受けており、先発薬の「ジスロマック」だけでなく、現在では様々なジェネリックが販売されています。

そのため有効成分自体は非常に信頼できる成分です。

製造元もタイ国営企業として国内では豊富な実績があり、信頼できる会社であるといえます。

アジシンの特徴

アジシンの特徴としては、以下の2点が挙げられます。

  • 非常に安価
  • 信頼できる有効成分「アジスロマイシン」

アジシンの一つめの特徴は、非常に安価なことです。これは、海外で製造されているジェネリック医薬品だからです。

アジスロマイシンは既に特許が切れており、申請すればどの会社もアジスロマイシンを含んだ薬の製造が可能です。ジェネリック(後発医薬品)は一般的に価格が安くなりやすく、特許が切れた薬は安く購入が可能です。

日本でもすでに多くのアジスロマイシンのジェネリックが販売されています。しかし、日本のジェネリックは日本国内で製造されていたり、大手多国籍企業から提供されていることが多いです。その場合は、ジェネリックといっても価格がそこまで安くなりません。

しかし、海外の特に発展途上国で製造されたジェネリックの場合は、人件費や物価の問題で、たとえ大手企業でも日本のジェネリックと比較すると価格が安くなる傾向があります。

同じ成分のジェネリックと比較しても差は歴然で、この価格差が海外で製造されるジェネリックを購入する一つのメリットでもあります。

アジシンは、日本のアジスロマイシンのジェネリックと比較しても非常に安く購入することが可能です。

そしてもう一つが、有効成分がアジスロマイシンであることです。アジスロマイシンは現在でも現役の薬の成分で、様々な感染症に効果を発揮します。特に性感染症では、クラミジアを治療する際の第1選択薬でもあります。

また他の成分と比較しても比較的安全な成分とされており、妊婦の利用も可能となっています。以前のクラミジア治療では、アジスロマイシン250mgや500mgを継続的に服用して治療するのが一般的でした。しかし最近では、1000mgという大容量を1回で服用して治療する方法も許可されています。飲み忘れなどもなくなり確実に治療しやすくなりますが、これもアジスロマイシンが元来安全な薬であるために許可された方法であると考えられます。

アジシンの治療対象となる感染症

アジシンに含まれるアジスロマイシンは抗生物質です。よって、感染症に力を発揮します。対象となる感染症は、咽頭炎、扁桃炎、肺炎、尿道炎、中耳炎、歯周組織炎など、非常に多岐にわたります。性感染症ではクラミジアや淋病などでも利用されます。

特にクラミジア治療においては、1000mgを1回服用するだけで治療が可能となっています。性感染症は薬の飲み忘れによって治療が完治できないリスクがあり、完治していない場合は、性行為などによって他人を感染させてしまう可能性もありますが、クラミジアをアジスロマイシンで治療する場合はこのリスクを防ぐことができます。

また効果もほぼ100%発揮すると現在では言われているため、クラミジア治療ではアジスロマイシンが最も効果的な治療方法でしょう。

アジシンの種類と飲み方

感染症によって飲み方は変わりますが、性感染症のクラミジアを例に飲み方を紹介します。

アジシンは現在250mgが発売されています。これはつまり、アジシンの薬1錠に250mgの有効成分アジスロマイシンが含まれていることを意味します。

クラミジアの場合は1000mgを1回服用して終わりとなりますので、アジシン250mgであれば4錠まとめて1回服用することになります。

比較的安全な薬ではありますが、誤ってたくさん飲んでしまうと体に重篤な被害をもたらす可能性もあるため、容量をしっかり守って利用する必要があります。

アジシンを1000mg飲めば、クラミジアはほぼ100%治療が完了すると言われていますが、もし不安な場合はクラミジア検査キットなどを利用することもお勧めです。

自宅で検査することができる検査キットも販売されており、こちらの検査キットを使えば気軽に検査することが可能です。

検査キットの精度は高いですが、偽陽性・偽陰性といった誤った結果を出すこともまれにあります。病院の検査ではこういったものを考慮して検査を実施してくれますが、自身で行う場合はこういった稀なケースに遭遇してしまった場合、間違った判断をしてしまうこともあります。

検査キットは何かあったときのことを考えて、3セット確保しておくとよいでしょう。

参考:性感染症 診断・治療 ガイドライン 2011 - 日本性感染症学会

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