飲み方

アジーを淋病治療で使うときの飲み方

2019/04/29



アジーはクラミジア治療薬として有名なジスロマック(有効成分:アジスロマイシン)のジェネリックです。

金額がジスロマックと比較しても安く、また飲みやすいように1000mg錠があることなどが特徴です。

ここでは、このアジーを淋病治療で使う際の飲み方について説明します。

淋病治療でアジーを利用する場合の飲み方

淋病治療で、アジーに含まれているアジスロマイシンを利用する場合は、1回で2000mg(2g)を1回服用する飲み方が検討できます。

アジーの場合1000mg錠があるので、これを2錠まとめて服用する方法となります。

それ以上薬を飲む必要はありませんが、1-2週間後に完治しているか検査をした方がよいでしょう。

ここで「検討できる」と表現しているのは、このアジーの治療が効果を発揮する場合もありますが、効果を発揮しない場合もあるからです。

その理由としては、感染症の原因となる菌自体も進化をしており、耐性を付けているからです。

感染症においてその治療薬や治療方法を検討しているのは、日本では感染症学会です。

こちらから発表されている治療ガイドライン(2016年版)では、このアジスロマイシンを利用する方法は、一番最初に選ばれる治療方法ではないとしています。

このガイドライン上では、日本で行われた臨床検査の結果、このアジスロマイシンを利用して治療に成功する確率は90%ほどと報告されており、一見効果は高いように見えます。

しかし、地域によっては耐性がある淋病菌が蔓延している可能性があり、日本国内でも完治しなかった例が報告されていたり、海外でも耐性のある菌の存在が確認されており、感染症学会はほかの薬で完治できる可能性が高いので、まずはそちらを選ぶことを推奨しています。

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淋病治療で最初に使われる薬とは

淋病治療で学会から2019年現在で推奨されている薬は、セフトリアキソンとスペクチノマイシンです。

どちらも注射剤であり、注射を使って薬を投薬します。

口から飲むタイプの薬では、セフィキシムという薬を1回200mgで1日2回、1-3日間服用する方法も有効である可能性が高いといわれています。

しかし、このセフィキシムで完治できなかった事例もいくつか報告がされているようで、完治したかどうかしっかりと確認する必要があるでしょう。

その他にはほぼ効果がないことが証明されている薬もあり、まとめると以下のようになります。

成分 投薬方法 解説
セフトリアキソン 注射 O
おそらく現在淋病治療で第1選択薬として利用が検討される薬です。の治療法であればほぼ完治すると考えられます。
スペクチノマイシン 注射 O
セフトリアキソンと同じく、淋病治療で第1選択薬として利用が検討される薬です。注射による投薬で、こちらもほぼ完治すると考えられます。
セフィキシム 経口薬
口から飲むタイプではこの治療方法が最も効果が高そうです。しかし効かなかった例などが報告されているので注意が必要です。
アジスロマシン 経口薬
アジーに含まれている成分です。日本の臨床結果で90%効果があったと報告がありますが、耐性がある菌もあるため、第1選択薬としては推奨されていません。
第三世代セファロスポリン系全般 経口薬 X
淋病菌が耐性を持っている可能性が30-50%と報告されており、この薬ではあまり治療が推奨されません。
ニューキノロン系抗菌薬 経口薬 X
ニューキノロン系として様々な薬がありますが、現在の淋病菌は70-80%程度がこの薬の耐性を付けており、この治療方法は現在はほぼ使われません。
テトラサイクリン 経口薬 X
テトラサイクリンも、現在の淋病菌は70-80%程度がこの薬の耐性を付けており、この治療方法は現在はほぼ使われません。

この表からわかる通り、注射剤であるセフトリアキソンとスペクチノマイシンが淋病治療では手堅い方法で、そのほかには経口薬ですとセフィキシムとあとはアジーに含まれるアジスロマイシンが検討できます。

病院の場合はほとんどこのセフトリアキソンかスペクチノマイシンが利用されることになり、これらの薬にアレルギーなどが認められて、利用できない場合のみ、セフィキシムやアジスロマイシンを利用することになります。

しかし、セフィキシムやアジスロマイシンの治療の場合は、治療後に完治したかどうかを確認する検査が必須となるでしょう。

性感染症 診断・治療 ガイドライン2016
http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016_v2.pdf

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ではアジーは淋病治療で使ってはいけないのか?

では、アジーを淋病治療で使っていけないか、というとそういうことではありません。

医学会としては、様々な薬が利用されると、それだけ淋病の菌が耐性が付く可能性が高まるので、ガイドラインに記載のない薬はあまり使わないよう推奨しています。

上記に記載のあったニューキノロン系の薬はまさにこのような状況の薬で、この薬が淋病に効く可能性がわかってから様々なところで多く利用された一方で、確実に治療を行い完治させるよう徹底した管理がそこまでされないまま乱発されたためか、淋病側で耐性を持つ菌が増えてしまって、現在ではほとんど淋病治療では使い物にならなくなってしまいました。

確実に効く方法を理解し、一気に菌を死滅させて完治させなければ、反対に淋病菌に耐性を持たせてしまうので、注意が必要です。

しかし、現在のアジスロマイシン2000mgの服用方法は、一定の効果があることが分かっているので、服用するこは問題ないでしょう。

ただし、確実に治療を完治させる努力は行ったほうがよいので、病院で処方を受けた場合はしっかり医師の指示に従いましょう。

個人でも淋病の検査キットはあるので、治療が完了しているか確かめるとよいでしょう。

検査キットには偽陽性/偽陰性という問題があり、これは99%以上高い確率で正しい検査結果を出した場合でも、例えば1%(100回に1回)は間違った検査結果を出す可能性がある、という問題です。

その場合は、複数回検査を行うことで正しい結果が得られる可能性が高いので、検査キットはまとめて購入することをおすすめします。

またアジー2000mgが淋病治療でおすすめされていることもありますが、それは実は併発リスクのあるクラミジア治療も兼ねているからと考えられます。

アジー2000mgの治療法がお勧めされている理由は以下でも解説しています。

なぜアジー2000mgの服用がクラミジア治療でおすすめされるのか

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